リニューアル

ほぼ月刊「フェーマス売り込み隊が行く!」のお時間となりました。新年度を迎えマイナーチェンジをしました。きょうの更新ではいくつかのお知らせもあります。

前回更新でお知らせしましたブログのトップ絵の募集は、もう少し先になります。はてなダイアリーの仕様上、思っているような画像をアップロードできない可能性があるためです。しばらくはこのデザインを続けることにします。

さて、きょうはイラストレーターとしての基本姿勢のお話をします。これからのお話は実話を元にしたフィクションかもしれません。多少耳の痛いお話です。


ある日の出来事、某出版社からイラストレーターのところに電話で連絡が入りました。電話を受けたイラストレーターは、はじめての仕事の依頼にドキドキしっぱなしで、ろくにメモも取らずに、話も耳に入りません。

「・・・という依頼ですが、お願いできますか?」

何を思ったか、はじめての仕事依頼に緊張しまくっているのか、震えた声で

「・・・すいません、考えさせてください」

と答えてしまったイラストレーターに、某出版社の方は大いに失望されたとか。


こんな話を聞いたときに、「このイラストレーターを名乗る人は、まず社会人としての自覚がまったく足りないなあ」と思いました。独立した一個人のイラストレーターとしてお仕事をする客先は、出版社であったりデザイン会社であったり、社会人の方をお客様とするケースがほとんどです。

イラストレーターを名乗るからには、最低限の社会人としてのマナーを身につけていることが必須条件です。イラストレーターを名乗る以上、お仕事の依頼に対しておどおどしたり「考えさせてください」というのは、まず社会人としてどうしたものかと思います。

例えば、自分がイラストをお願いする出版社の人になったと想像してみて、いくら絵がうまいイラストレーターであろうと、こんなわけのわからない対応をされると失望してしまいますよね。筆者だって失望しちゃいます。絵は良くてもこの人にイラストを頼むのはやめよう、と思いますし。

このお話の場合、正解に近いのはこんな感じでしょうか。

「ありがとうございます、仕事の経験もあまりありませんので色々とご迷惑をおかけするかもしれませんが、精一杯がんばりますのでどうぞよろしくお願いいたします」

これを即座に言えるかどうか。社会人のルールは一朝一夕に身につくものではありませんし、たくさんの勉強と小さな失敗をいくつか経験してからこそ身につくものだと思います。マナーブックを読むのもいいでしょうし、それを実践する場として売り込みに行くことでも鍛えられます。